皆さんは、本当に講習を受けてきたのですか? 「マスククリアが苦手!中性浮力が出来ません!」って言ってしまう ゲストの気持ちも分かりますが、これは出来ないゲストが 悪いのではなく、充分な講習を受けていないと言う事実なんだと 気づいて欲しいのです。 皆さんが講習(指導)を受ける際にインストラクターには 最低限、講習生に身に付けてもらうべき技術の習得ラインが あります。技術レベルに達しなければ、認定することはできません。 それが世界基準です。世界中のほとんどの国へ行っても Cカードを提示してダイビングを楽しむ事ができるという事の 裏返しでもあります。もし、これが守られなければダイバーの 安全は大きく損なわれることになります。 そこで今一度考えてほしいのですが、いろいろな指導団体が ある中で 少なくともNAUIのスクーバダイバーコースの基準では、 「サポートも受けず、特別な動きもせずに水中停止(ホバリング)できること。」 また「ダイビングが終わった段階で、毎分9 m以下の落ち着いた速度によるアセ ントを行い、水深5 mで3分間の安全停止ができること。」とありますから、 中性浮力の技術をかなり高いレベルで習得していなければおかしいことになります。 出来ない人は、そのまま認定されたことをラッキーと喜ぶのではなくもっと ちゃんと教わらなければいけなかったのです。 更にマスククリアに関しては、必ずマスクの脱着を練習し修得してなければ なりませんので、偶然マスククリアが出来たなどというレベルでは 認定されません。 繰り返し言いますが出来ないダイバーが悪いのではなく 教えないインストラクターやスクールに責任があるのです。 水深4,6m以深から緊急スイミングアセントってやりました? 水深4,6m以深で他のダイバーとエアーを分かち合いました? だからちゃんと講習を受けましたかと皆さんにお聞きしたいのです。 ついでに、NAUIのコース基準では技能用件の中で水泳能力に関して 「泳げること。」となっています。 皆さん、泳げますか? 一体どの位泳げたら泳げると人に言えるのでしょうか? 昔は200m水泳というのが基準としてありましたが、今は表記が変わって 「泳げること。」になったのですが、これは基準が易しくなったのですか、 それとも厳しくなったのでしょうか。 息継ぎも上手くできずバシャバシャと水面を移動出来ても泳げるとは言えないですよ。 |
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バディと言う言葉は、ダイビング講習を受講した方なら必ず聞いた事があるでしょう。 「ダイビングは一人では行うな」と習い、安全の為には、一緒にダイビングする パートナーが必要であり、2人1組を原則としてお互いに安全を確認することに よって事故を防ぐ事が出来ると理解されていると思います。そして、バディシス テムは、海浜における安全管理の一つの方法でもあります。例えば、ボートの船上 にいるダイブマスターがエントリーするダイバーをバディごとに管理しますが、 事故発生時において、最初の通報者がバディである事が多いのです。
ここで気を付けて欲しいのですが、バディでダイビングするより一人でダイビング
していた方が安全だと主張する人がいます。大抵は、極端なバディ構成や例外的
事例を挙げてそんな場合は一人の方が安全だとか、安全な場合があると言う意見です。
しかし、これは受け入れる事はできません。バディシステムを正しく理解し守る事が
出来れば、一人でダイビングする方が安全だと言うことはあり得ません。
では、何が間違ったバディシステムなのでしょうか?
バディダイビングをするそれぞれの技量は、最低限、その海に入って帰ってくる能力、
更に、レスキューして戻ってこれる能力が必要です。一人がダイブマスター(DM)
もう一人がオープンウォーター(OW)であった場合など、OWダイバーが万一の時に
安全に戻ってこれる海でなければなりません。また、上級者であるDMが意識を失った
場合でも連れて帰って来れなければなりません。「能力範囲」でダイビング計画を
立てなければならないのです。目的地まで行って帰ってくる能力です。泳力、エアー量、
海況、あらゆる条件等を考えてバディで戻って来る事が出来る潜水計画を立てます。
つまり、DMがOWの人が落ち着いていて旨い、エアー消費も少ないと言うだけで遠く
や深いポイントに連れて行く様なダイビングはできません。ダイビングは、劣る方、
弱い方に合わせなければなりません。例えば、エアー残圧が少ない人に合わせてダ
イビングを終了する事は知ってますよね?それと同じように、OWに合わせて18m
を超えるダイビング計画は実施できませんし、難しいナビゲーションを必要とする
ポイントまでは行ってはいけないのです。
一般に日本的ガイド方法は、一緒にダイビングをしながら、安全管理を含めてゲストを
ガイドして海を楽しんで貰います。ゲストが1名の時、つまり二人でダイビングをします。
これはバディシステムによるダイビングでしょうか。実は、これはバディシステムによる
安全ダイビングではないのです。間違ったバディシステムでも、説明しましたが、能力差
がある場合に、能力範囲を超えてしまうダイビングはバディダイビングではないのです。
すなわち、ガイドとゲストの関係をバディダイビングとするなら、ゲストがOWなら、
ガイドもOWの範囲でダイビングを実施するべきで、ガイドがいる事によって、安全が
増して深い海や遠くの海に入れるという考えはできません。では、このようなダイビングはどのように考えればいいのでしょうか? ガイド(チームリーダー)は、バディダイビングの当事者ではなく、バディという単位を コントロールする役目であり、コントロールする技術・知識を持つダイバーです。 バディ単位の能力を考え全体をコントロールして、万一、バディの一人にトラブルが あった場合に、その相方のダイバーの代わりにレスキューを含めて対処する事が期待 されます。 コントロールすると言う立場を考えれば、バディも2組位が適当ではないでしょうか。 インストラクター1に対して2バディ(4人ないし5人)が、1チームとして成立する 上限だと思われます。自分が担当したバディをロストするという事は、致命的失敗ダイ ビングである事をガイドダイバーは改めて認識して欲しいものです。そして、そのロスト の原因として、4バディ以上の編成などがあればそこに大きな問題があると言うべきです。
では、ガイドダイバーが調査の為に単独ダイビングをする事に関してどう思いますか?バディダイビングについて説明してきたように、ガイドはバディダイビングの範疇では 行動していません。自分の事をゲストにバディとして救助を求める事はガイドダイビング 中にはありません。ガイドダイバーは、グループをコントロールし緊急時に対応する訓練を 積み仕事しています。仕事として安全性の向上の為にも事前の海洋調査があるのです。 ですから、ガイドダイバーの単独調査ダイビングは、正当性があり、逆に単独で入れない ガイドダイバーはガイドダイバーとしての資格、能力がないと考えた方が良いとさえ言えます。 では、ランクとしてはどこまでのダイバーが単独ダイビングが出来るのでしょうか? 当然ですが、グループをコントロールする能力、技術が要求されるランクですから インストラクター、ダイブマスターがその資格を持ちます。ランクで分けるのはおかしい「俺は その辺のインストラクターよりダイビング経験があり、うまい」と言う方もいるでしょうが、 あくまでもダイビングを仕事としているダイバーとして分けさせて貰うのが一番でしょう。 まとめるなら、ダイビングの仕事に従事するダイブマスター、インストラクターだけが、 自己の判断と責任により、単独の調査ダイビングが出来るという結論です。 |
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